山竹?! キタ〜。旅先で台風に遭う

旅先で災害には遭いたくないが、季節柄9月というのはどこに行くにも不安はよぎる。ましてや南に向けて飛行機に乗る場合は、飛行場の閉鎖、はたまた乗るべき機体が飛んでこないなど、当地は晴天なのに旅程の変更が余儀なくされる場合もある。最近は季節外れでの台風勃発も多いが、やはり過去の統計からいくと9月の台風発生率は高い。

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台風がキタ。その名は「山竹(マンゴスチン)」

そして、彼女【山竹】はやってきた。私が大好きな果物の女王だ。竹のつく広東語は多いけれど、山竹がマンゴスチンとは初めて知った。果物のマンゴスチンは小さくてネーミングは可愛いが、サイズは巨大なシグナル10と云う。週末の土日にドカンとくるらしい。2017年のやはりシグナル10で香港マカオに未曾有の被害をもたらせたニュース映像が頭をよぎる。

この期間は仕事。香港ジュエリーショーのために滞在をしていた。仕入れなどは前半に済んでいたが、後半は香港島のビクトリア湾に面した湾仔の展示場でまだ開催中である。しかし金曜日の段階で、台風など遭ったこともない諸外国の出展ブースはとっとと帰国してしまったり、被害によって飛行機が飛ばないなどを予想してのことだと思うが、会場は入場中止になるのでは?と、いつもの賑わいが一転し非常事態に突入している空気が流れていた。(現実には、安全性よりも売り上げ重視で中止にはならなかったのですが)

う〜む、まぁ会場にいる分には問題ないが、やはり台風の時には出歩かないほうがいいに決まっている。はて、どこにも行けないしどないしまひょか〜と怖れるも、前日も実はかなりの晴天の香港であった。日本でもそうであるが、地域によって未曾有の被害が生じる場合もあるので、昨今のニュース報道では災害の前からかなり大げさと思われる避難のための勧告や警告が1日中流れている。

香港でもご多分にもれず、中心部のスーパーマーケットでは水や食品などの買い占めがあり、すっからかん。それもニュースになっていた。が、土曜日はほとんど夕方までは風こそ強いが雨もそれほど降っていなかったので、普通に出歩いても平気だった。さすがに夜になると、外に出ているものは仕舞われていたり、大きな鉢植えや木が心許ない程度のヒモで結んである光景なども見られた。

前年の被害が鮮明に頭にあったであろう香港人。週末に来るぞ〜という台風のために、2、3日前からなんと粛々と準備をしていた。そう。あの昔の日本なども戦時中にやっていた「窓ガラスにテープ」である。万が一ガラスが割れた時の飛散防止である。歩き回っていると、すでに貼っていた店。貼っている途中の店などが目に付く。強めのガムテープが前日には香港中からソールドアウトだったらしい。(本当かな?)

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そろっているようで、よーく見るとそろっていないのもご愛敬。

 

バッテン写真シリーズ
ちなみに、本当はこのバッテンは内側では無くて外側に貼ること。
さらに貼るときに段ボールやベニヤ板をガラスに貼ってから
それを覆うように「布テープ」で貼るとなお良いらしいです。

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ガラスが割れてもあまり効果がなさそうな例
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セブンイレブンもこのとおり
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赤いテープがおしゃれです、が、ちょっと足らないでしょ。。。
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赤柱(Stanley Market)から戻る途中、Ferrariにて。貼っている最中でした
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「信箱」とバッテン窓ガラスのコラボ

ということで、なかなか遭遇しない台風前日の香港の様子とその翌日の写真を撮ってきました。真剣に探すと、もっと面白いバッテンだけでは無い絵とかマンガバージョンもあったらしいのですが、それらには出会えず残念なり。

翌日の様子はこちら

木々はなぎ倒され、海に面したホテルやビルなどでは、ガラスが割れ浸水などの被害もあり一部は深刻な被害もありましたが、今回は怪我人も少なく、実は微妙に中心はそれた分、「シグナル10」でこれ?くらいの大きさに感じました。

その日私はairbnbの部屋貸しホームステイ中。高台の比較的新しいマンションの上階に1日中おりましたが、簡単な食料は買ってあったけれど、1日中缶詰だったことで、前代未聞のステイ先のオーナーさんが作ってくれた夕食にありついたり、時間が有り余っているので猫話に花が咲き、ダイスゲームをしたりと、いまだかつてない経験となりました。あ、ステイ先には猫が2匹もいたこともいい思い出です。またジュエリーショーの期間だったため、仲間もたくさん来港していたので、情報交換も出来たのであまり心配はありませんでした。

シグナル10といえども幸いにそれほどの被害が無かったこともありますが、やはり旅先で災害には遭いたくないですね。

香港人は食事中にビールを飲むか?

実は自国産ビールがありそうで無かった香港でも、いまクラフトビールは大流行。街で専門店を見かけるし、人気のレストランで飲むこともできる。

こちらが、香港製造のクラフトビール。その名もWHITE PEARL。ホワイトエール風、あっさりすっきり美味しい❤️

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Hong Kong Beer のクラフトビールは、Yum ChaSocial Placeという同系列のニューウェーヴ飲茶の店に常備。このビールのおかげさまで、斬新なのに味も素晴らしいと定評があるお料理がさらに美味しい。まわりのテーブルでも、みんな飲んでいたのだからセンスのよいパッケージとともに味も人気なのだろう。

しかし「香港人は食事の時にビールを飲むの?あまりお酒は飲まないと聞いているが、さて?」

香港人が健康でそんなに太った人がいないし長寿なのは、「食事中にたくさんの中国茶を飲む、そのお茶が体を温め、さらに浄化する効果で悪いものを体外へ流すから」なのだという説。そしてお酒が飲みたい人は、「食後にバーなどに行って飲む」という認識が一般的だろう。

し、しかし !!!  それは「場所による」のだと確信した私である。みんながみんな、そんな禁欲的なわけがなかろう。

1月に連れて行ってもらった火鍋屋さんと街市(市場が建物にギューッと入っている場所)の2階に付設されているような格安海鮮料理屋さん(円卓宴会仕様)は、毎夜宴会で大賑わい。ただでさえ大声の香港人が、酔っ払うと怒鳴り合いの喧嘩をしている図にしか見えないのであるが、みな幸せそうに顔を上気させている。そして、よく見ると老いも若きも、ビールやワインをガバガバ飲んでいるではありませんか。なぁーんだ、飲みながら食べているじゃないの、と安心したしだい。

もともとお酒を飲む文化は無かった香港という田舎の漁村。イギリス人がやってきて、自由貿易港になり、輸入されたビールやウィスキーなどを西洋スタイルで飲み始め、もちろん中国本土から移動してきた人たち(の一部)は湯水のごとくお酒を飲むのは有名であるから、それらが融合の果てに独自の飲酒の文化も築かれたのだろう。しかしちまたのコンビニには、各国のビールやワインの小瓶がたくさん並んでいる。ということは、みんな家では飲むのだろうか?それらは西洋人や観光客向けなのかな。

日本では食事をしながら独り飲みができる居酒屋というステキなものもあるし、蕎麦・うどん屋、寿司屋などたいていの食事処でもビールやお酒を飲みながら食べる光景が普通である。駆け付け一杯が「とりあえずビール」という方も多い。しかし香港で普通の定食屋スタイルの場所でビールやワインを飲みながらというのはほとんど見ない。やはりみんな中国茶を飲んでいる。例外は中華料理の宴会場、そして西洋人御用達のカフェやバーで早い時間から半額ビールやシャンパンのハッピーアワーを楽しみ飲んでいる人々である。

年初からやや不調を抱えている私は、香港の中医に出してもらった漢方薬を飲み始めている。その最重要の決まりは「絶対にビールや冷たいものは飲んだり食べたりしないこと」というものだ。一番に覚えた広東語が「ンゴーイ、ヤッチィベーツァゥ(ビール1本ください♪)」という私なので、ちょっと・・・いや、かなり辛い。暑い日やスポーツ後の美味しいビールはたまらないのだから。

でも体を治すために、約束はきちんと守っている。そして2週間でそれが確実に効いてきているのを実感。これはもう涙をのんで引き続き頑張るしかない。宴会でも、この私がほぼ苦手な蒸留酒系お湯割りからのスタート。乾杯などその場の雰囲気でどうしても必要な時は、まず白湯で体内を温めてから少しだけ飲むことに。

薬膳が日常の食事に取り入れられていたり、食べ合わせにうるさい香港人はいくら食事で体を守っても、冷たいものが体内に入り中から冷やしてしまうことですべてが帳消しになると熟知しているのかも知れない。

さてビール禁止前の私がいつも香港で必ず飲んでいたのがこれ。BLUE GIRL。あまりにもどこの店にもあるので、香港のビールかと思っていたらドイツビール。どおりでコクがある。先日は、「BLUE GIRL」を広東語で言えなかったので、おばちゃんに、ロングヘアとこのポーズをジェスチャーして注文した私である。それほど好き。

いろんな店でBLUE GIRL ピッチャーや、爪楊枝入れなどを見かける。欲しい。
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いずれにしても、関税、酒税が無い香港。ビールもワインも安い。コンビニで売っている日本のビールは日本よりも安いから、お土産にぴったり?(笑)

次回は、私の定宿近くにあるクラフトビール専門店の様子など、ご紹介予定。

 

個展開催まで、1週間★「なぜ、ポストを撮っているの?」

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島津真紀写真展「箱信」- post box – made in Hong Kong
12/12(火)から19日(日)まで開催されます。「いったいどんな個展なの?」というお話をすこし書いて参ります。

常々、香港の路地裏ばかり。特に、壁にはう「配管」を撮影している私です。それにも理由があるのです。私は、モチーフでも「用の美」を感じるものだけに愛着を感じます。配管は、人々の生活に密着しているものであり、無くてはならないものです。それなのに、壁にはりめぐらされた管がアートになっている。そこが惹かれる理由です。

「箱信」も同じ。古いタイプのブリキのポストの上に赤い文字で「箱信」と書かれているものが、もう何十年もその家の顔としてひとつのアイコンになっている。特にマカオの旧市街の古いそれは、ひとつひとつ趣があり、私に話しかけてくるのです。これは是非撮りたい、と思いました。この2年で4回マカオに通いました。取り憑かれたかのように、地図も持たずにあちこち歩き回りました。朽ち果てて誰も住むことの無い住居の主なき「箱信」。彼らの悲鳴と懐古の声も聞こえます。開発がすすみ、建て替えが進む街。いつの日か、捨てられ消えてゆく。

撮っているうちに、その「箱信」のまわりに写るもの、その存在を取り巻く「人」や「モノ」が見えてくるようになりました。

▼香港 ランタオ島 大澳(Tai O)
木にかかる「箱信」Sept, 2017

 

ティピカルな「箱信」とは?

島津真紀写真展「箱信」- post box – made in Hong Kong
「いったいどんな個展なの?」というお話をすこし書いて参ります。

この1週間は、展示する写真のうちから、ティピカルな古いタイプの「箱信」からその他新しいタイプ、集合住宅のポストなども、少しずつこちらのページでご紹介して参ります。

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【注】
タイトルは、あえて古くからのポストにある表記のそのままである「箱信」(古い右から左に書く形式)を使っております。当然ですが、今現在は広東語で、左から右の表記である「信箱」が正式の名称になります。

島津真紀 写真展 「箱信 post box – made in Hong Kong 」開催します

島津真紀 写真展
「箱信 post box – made in Hong Kong 」

会期: 2017年12月12日(火)〜17日(日) 12:00〜19:00(最終日16:00まで)
会場: Roonee 247 Fine Arts(ルーニー247 ファインアーツ) Room 2

プチ・パーティ 12月16日(土)  17:00より free

ジュエリーの仕入れで年に数回訪れる香港。路地裏撮影中に、ふと目にとまったブリキのポスト。シンプルながら経年変化で味が出たもの、ペンキで色が付いたもの、簡易的なプラスチック容器まで、自由きままな香港スタイルの「信箱」。旧市街の朽ち果てたアパートメント、高台の別荘地、漁村の水上住宅、道沿いの大木に、人の数だけ「それ」は在る。

隣国マカオにも足を伸ばし、3年間で1,000個以上の「信箱」を撮り続けてきた。

レンズを向けると「信箱」が私に訊く。「手紙きている?」そのたびに、切なくなる。

カラー写真。展示数107枚。

イベントページ
島津真紀写真展「箱信」- post box – made in Hong Kong

集合住宅のスリット式ポストも愛らしい

実は、最初に面白いな〜と思ったのは、こういった集合住宅の入り口にあるスリット式のポスト。

IMG_2504小さい戸数からなるアパート、何10というスリットのあるマンションの入り口。新旧変わらずに、このタイプの「信箱」も目に付きます。

そして入り口には、「縁起物シール」。これもまた愛すべき香港style。