店頭にちょこんと鎮座する猫を集めた写真集が出版されるほど、香港の小さな店先には自他共に認める「看板猫」が多く存在し、猫好きな人たちからことさらに愛される。猫に優しいのだから、人にも優しい街が香港なのである。場所によるが街なかでは、実は思ったほどお外猫に遭遇しない。
もちろんビルの谷間の深夜や早朝には、御多分にもれずゴミを漁る姿や同じ時間に餌を置いていくボランティアの方も見かけるが、外にいる子も首輪がついた飼い猫の方が多く、地代が高く小さめなフラットながらも室内飼いは徹底していると思う。ゆえに、外を出歩いている猫ではなく、深窓のご令嬢然とガラス越しに見かけることもある。



私が定宿としている香港島側の西營盤(サイインプン)あたりは上環方面までのストリート沿いがほとんど海鮮の乾物屋さんだ。先日泊まったairbnbは、まさに店の上階に位置しており、朝窓を開けるとプーンと極上の香りが漂ようのであるから、すっかり住んでいる気分が満載になる。そして、やはり「乾物屋さんに猫」は一番絵になる。

店の軒先に猫がいるというのは、猫好きにしてみると「どーんとこい」なのであるが、清潔な方、猫アレルギーの方にとってはどうなのだろう?ふっとそんなことも思う。が、いろんな理由から店で飼われている猫は多い。理由のひとつには、「ネズミをとるから」というのが筆頭に上がるが、昨今の猫はネズミ見たら逃げだすからね。。。はて、役に立っているのだろうか。
いずれにしても、可愛いから単に「看板猫」にしているのでは?まぁそれはそれで大賛成。実際に、要所要所の有名な子たちは、来港するたびに訪問してしまうコアなファンもいるほど。

客商売とはいえ、勝手気儘な猫のこと。気が向いたら相手をしてくれるかも知れないね?というくらいのスタンスでシャッターを切らせて頂くときはきちんとお伺いを立てておるにゃ。

道ゆく猫たちとも、いつも不思議な出会いがあり、彼らに道を誘導されたり、キメポーズの撮影をさせられているが、単なる店先や街角に「猫おんねん」な写真の方がどれだけアクセントになることか♪
日々クンクンしながら配管だけでなく、猫も探し求め歩く私なのである。
Awwww
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